
フィンテック(FinTech)の背景にあるIT技術
フィンテックという言葉はアメリカでは1990年代から登場していました。
意外に思えるかもしれませんが、概念や言葉はかなり前から登場していたのです。
では、なぜ今になって突然フィンテックが脚光を浴び始めたのでしょうか?
その背景にはIT技術の進化があります。
ビッグデータ、IoT、AI(人工知能)

ディープラーニングがAIを実現する可能性がある。
人工知能の進化を計る指標の1つに、チェスや将棋などのゲームで人間と人工知能が戦うというのがあります。
AI(人工知能)はすでにチェス、将棋において人間を上回っており、人間の最高レベルのプロを持ってしても人工知能に勝つことができません。
最後の砦として残っていたのが囲碁です。
囲碁は、打つ手の数がチェスや将棋に比べて圧倒的に多く人工知能がすべての手を計算し尽くすことができないため、人間の一流プレイヤーの方が勝っていました。
しかし、2016年の最初に「囲碁界の魔王」と呼ばれる世界最強の棋士である李世ドル(イ・セドル)9段がグーグルのコンピュータ囲碁プログラムであるAlphaGo(アルファ碁)に敗れました。
AlphaGoはディープラーニングという機械学習の一種であるアルゴリズムを使った人工知能で人工知能研究のブレークスルーを果たす可能性があります。
囲碁でも人工知能が人間の能力を超えたことが確定し、AlphaGoは人間を遥かにしのぐ猛烈なスピードでさらに学習して進化を遂げています。
人類のライフスタイルが劇的に変わる
日本人は他の国の人に比べて総資産に占める現金の割合が多いことで有名ですが、支払いに際しても現金を使う事が多いです。
アメリカなどでは現金預金の割合は20%以下ですし、支払いの時にもクレジットカードを利用する事が多く現金をあまり使いません。
これは日本人の国民性でもあるし、気軽に現金を持ち歩く事ができる日本の治安の良さを表しているとも言えます。
そんな日本でもネットショッピングを中心に徐々にキャッシュレスの決済を利用する人が増えてきています。
クレジットカード、ポイント、電子マネー、デビットカードなどを使って決済をしたことがある人も多いと思いますが、これも広い意味でのフィンテックです。
今後はスマートフォンだけで振込、送金、決済などお金に関するありとあらゆる事ができるようになるでしょう。
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